私はありのままの思いを伝えた



「私、はじめて大地君と会ったときに

 なぜか知らないけど

 心臓がどきどきして・・・

 初めはなんでこんな気持ちになったかは

 分かんなかったんだ。

 でも、大地君が体育館で一人で泣いてる私を

 抱きしめてくれた

 そのときに思ったの

 この、腕のぬくもりは前にも感じたことがあるって・・

 大地君は覚えていないかもしれないけど、

 9歳の時にも大地君は泣いている私を抱きしめてくれた

 そしてわたしは、その時、大地君に恋したの。

 大地君があの時の子だって分かったときすごくうれしかった

 やっと探してた君に合えたの

 私の中で運命の人は大地君だったの・・」



私の話を黙って聞いている大地君の目は優しかった

私は、ついにどうしても言いたかった言葉を

伝えることができるんだ

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