夏の空の下
「もしもし?」




『あ、すず~。
風邪引いちゃった』




亜紀の鼻声が電話の向こうからする。




これは仮病ではないな、と思い、




「平気?」




と聞く。




『うーん。だるい。』




「そっか」




『ねぇ、今日のこと教えてよ。』
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