夏の空の下
そういうところも、男子からしつこく狙われる原因だろう。




「涼音、ソフトの夢見てたでしょ?」



亜紀は私の親友で、私のことを何でも知っている気がする。



だから今、亜紀が私の夢の内容まで当てたのも別に驚くようなことでもない。




「うん、正解」



にひ、と笑うと、涼音は分かりやすいからなー、と返事なのかそうじゃないのかよくわからない返事が返ってきた。



なんだか馬鹿にされてるような気もする。



「分かりやすいってなんだよ、おい」



亜紀を右側から小突くと、やめれーい、とふざけながら彼女は逃げていく。
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