ねぇ、先生…大好き♡

「お世話になりま……」


 目が合ってお互い固まる。
 先日あたしを振った張本人の坂本先生。
 いや、勝手に失恋しただけだけど…

「お、お前ら知り合いなん?
 ちょうど良かった(^^)」


 何も知らないお兄ちゃんはヘラヘラと
 笑っている。

 ちょうどよくないし(;_;)
 むしろタイミングは悪すぎるから!!


「あたしのクラスの日本史の先生なの。
 こんなの誰かにばれたらどうするの?」

 
 必死になって叫ぶ。
 ってか先生も何か言ってよ…


「そうだよ。教え子と……」

「ココも全く知らん男よりはマシだし
 智樹も行くとこないんだからここにいろよ。
 いいな、心美。」
 
 
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