君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
副社長室に入る前、なぜか副社長は立ち止まりこちらを振り返る。
「まだなにか?」
もうこれ以上仕事の邪魔をされたくなくて、つい言葉に力が入ってしまう。
「あまり怒っているとお肌によくないよ?」
余計なお世話です!
「それとさっきの話の続き」
「えっ?」
「俺の名前は大杉和也だからね」
「...存じております」
会社の時期トップの名前を言えない社員なんているはずないじゃない。
一切副社長を見ることなくパソコンを打ち続ける。
「本当につれないなぁ。菜々子は!」
「もういい加減に仕事を...」
ん?今、何て言った?
つい手は止まってしまい、副社長を見る。
「和也さんって呼んでくれてもいいよ?菜々子!」
「.......!!」
「じゃ、何かあったら声掛けて」
「あっ、はっ...はい」
右手をひらひらさせて今度こそ副社長室へと入っていった。
「.....落ち着け」
とりあえず落ち着いて。
どうせさっきのだって、からかわれただけなんだから。
絶対に深い意味なんて、これっぽっちもないに決まってるんだから!
自分で自分を落ち着かせて、また仕事を再開させる。
ーーーーーーーーー
ーーーーー
櫻田菜々子 32歳。
大好きな彼にプロポーズされて、職場のみんなの優しさに触れて。
...そしてまた副社長にからかわれて。
だけどきっとこの先の未来には辛いことなんて何もないって思っているけど...。
もしかして現実はそんなにうまくいくほど甘くないですか?
「まだなにか?」
もうこれ以上仕事の邪魔をされたくなくて、つい言葉に力が入ってしまう。
「あまり怒っているとお肌によくないよ?」
余計なお世話です!
「それとさっきの話の続き」
「えっ?」
「俺の名前は大杉和也だからね」
「...存じております」
会社の時期トップの名前を言えない社員なんているはずないじゃない。
一切副社長を見ることなくパソコンを打ち続ける。
「本当につれないなぁ。菜々子は!」
「もういい加減に仕事を...」
ん?今、何て言った?
つい手は止まってしまい、副社長を見る。
「和也さんって呼んでくれてもいいよ?菜々子!」
「.......!!」
「じゃ、何かあったら声掛けて」
「あっ、はっ...はい」
右手をひらひらさせて今度こそ副社長室へと入っていった。
「.....落ち着け」
とりあえず落ち着いて。
どうせさっきのだって、からかわれただけなんだから。
絶対に深い意味なんて、これっぽっちもないに決まってるんだから!
自分で自分を落ち着かせて、また仕事を再開させる。
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櫻田菜々子 32歳。
大好きな彼にプロポーズされて、職場のみんなの優しさに触れて。
...そしてまた副社長にからかわれて。
だけどきっとこの先の未来には辛いことなんて何もないって思っているけど...。
もしかして現実はそんなにうまくいくほど甘くないですか?