君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
変わらないはずなのに…
「櫻田さーん!マロンケーキが食べたいんだけど!」
「…どうぞご勝手にお出かけください」
圭吾さんがニューヨークに戻って数週間。季節は夏を終え、秋へと変わろうとしている頃。九月も下旬。
半袖だけでは肌寒くなってきた。
「相変わらずつれないなぁ、櫻田さんは。季節は秋。と言うことはマロンの季節でしょ?」
季節でしょって…。
副社長の言葉に呆れてしまい、パソコンのキーを打つ手が止まってしまった。
「…すみません、副社長。今日は友人と約束があるので残業するわけにはいかないんです。なので邪魔しないでもらえませんか?」
「邪魔って失礼じゃない?櫻田さん」
「だって本当のことではありませんか。副社長は今、仕事が一段落したところかもしれませんが、私はまだ全然なんです。なので邪魔しないでください」
キッと副社長を睨みつけ、仕事を再開する。
今日だけは絶対残業しないんだから。
今日は久し振りに桜子達と会う約束をしていた。場所は翔ちゃんと宏美ちゃんの住むマンション。
結婚してしばらくは翔ちゃんの住むアパートで一緒に暮らしていた二人だけど、つい最近今のマンションに引っ越したみたいで。連絡をもらったとき、久し振りにみんなで会いたいなと思ってやっとみんなの予定が合ったと言うのに、副社長の我儘のせいで遅れていくわけにはいかない。
「…どうぞご勝手にお出かけください」
圭吾さんがニューヨークに戻って数週間。季節は夏を終え、秋へと変わろうとしている頃。九月も下旬。
半袖だけでは肌寒くなってきた。
「相変わらずつれないなぁ、櫻田さんは。季節は秋。と言うことはマロンの季節でしょ?」
季節でしょって…。
副社長の言葉に呆れてしまい、パソコンのキーを打つ手が止まってしまった。
「…すみません、副社長。今日は友人と約束があるので残業するわけにはいかないんです。なので邪魔しないでもらえませんか?」
「邪魔って失礼じゃない?櫻田さん」
「だって本当のことではありませんか。副社長は今、仕事が一段落したところかもしれませんが、私はまだ全然なんです。なので邪魔しないでください」
キッと副社長を睨みつけ、仕事を再開する。
今日だけは絶対残業しないんだから。
今日は久し振りに桜子達と会う約束をしていた。場所は翔ちゃんと宏美ちゃんの住むマンション。
結婚してしばらくは翔ちゃんの住むアパートで一緒に暮らしていた二人だけど、つい最近今のマンションに引っ越したみたいで。連絡をもらったとき、久し振りにみんなで会いたいなと思ってやっとみんなの予定が合ったと言うのに、副社長の我儘のせいで遅れていくわけにはいかない。