君が好き。2～大好きな彼と結婚する方法～

そしてゆっくりと圭吾さんの顔が近づいてきて、そのスピードに合わせてそっと瞼を閉じた。

何度も確かめるような短い口づけ。それが返って私の羞恥心をより一層煽る。

「菜々子…」

キスの間に切なそうに私を呼ぶ声。触れるぬくもり。

きっともう私はこのぬくもりなしには生きていけない。

次第に深くなっていく口づけに漏れる吐息。声。

「…ベットに行こうか」

それからはもうただ圭吾さんが与えてくれるぬくもりだけに酔いしれていった。

何度も私の名前を呼ぶ声に、体温に、身体に。

全てが大好きで、大切で。

「…愛してるよ」

そう言ってくれた圭吾さんに、私の胸はまた苦しくなって。

「…私も」

その言葉はきっとこの先の未来へずっと続く言葉。

愛してるっていう愛の言葉が…。