君が好き。2～大好きな彼と結婚する方法～
それでもせっかく忙しい和也君が会ってくれるって言うのに、遅れるわけにはいかない。

「…どうにか間に合いそうだな」

時計で時間を確認すると、ギリギリ間に合う時間だった。
ホッと胸を撫で下ろしながらも、そのまま駆け足で和也君との待ち合わせ場所へと向かった。

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「まだ来てねぇ、か…」

待ち合わせ場所の駅前にある花壇の前に着いたものの、そこにはまだ和也君の姿はなかった。
時間を確認すると、約束の三分前。
少しでも和也君より先に来れてよかった。

「ふーっ」と大きく息を吐き、近くにあったベンチに腰掛ける。
今日、予約したのは菜々子オススメのオシャレなカフェレストラン。
雰囲気もいいらしく、デートにはもってこいの場所だって言っていた。
そんな場所に私なんかが行ってもいいのか？って半信半疑だったけど、今の私なら行けそうな気がする。
だって菜々子が私に魔法をかけてくれたから……。

「……いや、魔法とか言うキャラじゃねぇだろ」

自分で自分に突っ込みを入れてしまった。
でも入れたくもなる。
自分でも驚いているんだから。こんなに変われたことに。
だからこんな自分を、今は早く和也君に見て欲しくて堪らない。
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