君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「シートベルトはして下さい」
「……おう」
こんな形とはいえ、初めて乗る和也君の車。
そして運転席と助手席の距離の近さに戸惑いを隠せない。
だけどそんなことで、いちいちドキドキしてるのなんて、どうやら私だけのようで、和也君は車のエンジンをかける。
そしてすぐに暖房をつけてくれた。
「エンジンが温まってて良かった……」
ポツリとそう漏らすと、すぐに車を走らせる。
「五條さんの家、教えて下さい」
「……え?」
「その恰好ではどこにも行けないし、それに早く帰って着替えないと風邪引いてしまう」
「……あぁ」
もしかしたら、和也君の家に連れて行ってくれるのかもしれない。
車に乗せられてからずっと、期待していたんだけど、な……。そんなことあるわけねぇよな。家に入れるなんて特別な人じゃなきゃ絶対に。
分かっていたこととはいえ、実際に本人からそう言われるとショックは大きい。
私……なんのために今日はこんな慣れない服や靴を履いて、化粧までしてもらったんだろ。酷い顔を見せて、こうやってどこにも出かけないまま送ってもらうはずじゃなかったのにな。
「……おう」
こんな形とはいえ、初めて乗る和也君の車。
そして運転席と助手席の距離の近さに戸惑いを隠せない。
だけどそんなことで、いちいちドキドキしてるのなんて、どうやら私だけのようで、和也君は車のエンジンをかける。
そしてすぐに暖房をつけてくれた。
「エンジンが温まってて良かった……」
ポツリとそう漏らすと、すぐに車を走らせる。
「五條さんの家、教えて下さい」
「……え?」
「その恰好ではどこにも行けないし、それに早く帰って着替えないと風邪引いてしまう」
「……あぁ」
もしかしたら、和也君の家に連れて行ってくれるのかもしれない。
車に乗せられてからずっと、期待していたんだけど、な……。そんなことあるわけねぇよな。家に入れるなんて特別な人じゃなきゃ絶対に。
分かっていたこととはいえ、実際に本人からそう言われるとショックは大きい。
私……なんのために今日はこんな慣れない服や靴を履いて、化粧までしてもらったんだろ。酷い顔を見せて、こうやってどこにも出かけないまま送ってもらうはずじゃなかったのにな。