君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
彼の好きな人
「翔太~!焼酎おかわり~」
「……飲み過ぎだ」
次の日。
昨日は金曜日で、今日が土曜日の休日であったことに、心から感謝をした。
だってこんな泣きはらしたブサイクな顔で、仕事なんて行けねぇし。
かと言って、一人であのアパートにいるのは、とてもじゃねぇけど耐えられなくて、迷惑だと充分承知しつつも、翔太の家に朝から転がり込んでいた。
「桜子さん、昼間からそんなに飛ばしちゃってて、大丈夫ですか?」
翔太は文句を言いながらも、いそいそと昔のように酒のつまみを作ってくれていて、そして妊婦生活真っ最中の翔太の嫁の宏美ちゃんが、私の相手をしてくれていた。
だけど、さすがに飲み過ぎだと思ったのか、宏美ちゃんは心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「あ~……。マジで宏美ちゃんは可愛いなぁ。なんであんな翔太のバカなんかと結婚なんてしたんだ?もっといい男がいただろうに……」
「え……」
「おい、何さり気なく俺の悪口言ってんだよ!」
「いって!!」
コソッと宏美ちゃんに言ったというのに、いつの間にか私の背後に迫ってきていた翔太。
そして両手が塞がっているからか、足で思いっ切り背中を蹴ってきやがった。
「っにすんだよっ!バカ翔太!!」
「それはこっちの台詞だ!誰のためにこんな酒のつまみを、作ってやっていると思ってんだよ。……つーかバカな俺が作った料理なんて、桜子はいらないか?」
そう言うと、人をバカにしたような目をしながら、まるで飼い犬に『待て』をするように料理の皿を上に掲げる翔太。
「……飲み過ぎだ」
次の日。
昨日は金曜日で、今日が土曜日の休日であったことに、心から感謝をした。
だってこんな泣きはらしたブサイクな顔で、仕事なんて行けねぇし。
かと言って、一人であのアパートにいるのは、とてもじゃねぇけど耐えられなくて、迷惑だと充分承知しつつも、翔太の家に朝から転がり込んでいた。
「桜子さん、昼間からそんなに飛ばしちゃってて、大丈夫ですか?」
翔太は文句を言いながらも、いそいそと昔のように酒のつまみを作ってくれていて、そして妊婦生活真っ最中の翔太の嫁の宏美ちゃんが、私の相手をしてくれていた。
だけど、さすがに飲み過ぎだと思ったのか、宏美ちゃんは心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「あ~……。マジで宏美ちゃんは可愛いなぁ。なんであんな翔太のバカなんかと結婚なんてしたんだ?もっといい男がいただろうに……」
「え……」
「おい、何さり気なく俺の悪口言ってんだよ!」
「いって!!」
コソッと宏美ちゃんに言ったというのに、いつの間にか私の背後に迫ってきていた翔太。
そして両手が塞がっているからか、足で思いっ切り背中を蹴ってきやがった。
「っにすんだよっ!バカ翔太!!」
「それはこっちの台詞だ!誰のためにこんな酒のつまみを、作ってやっていると思ってんだよ。……つーかバカな俺が作った料理なんて、桜子はいらないか?」
そう言うと、人をバカにしたような目をしながら、まるで飼い犬に『待て』をするように料理の皿を上に掲げる翔太。