君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「藤原さん、安心して下さい。二人なら私の家にいますから」
『えっ...?』
「ちょっと!櫻田さん!?」
私に駆け寄り、小声で私に訴える橘さん。
ごめん、橘さん。やっぱり私にはこんなに息を切らして二人を探す藤原さんに嘘なんてつけないよ。
『本当なのか?櫻田!』
より一層大きくなる藤原さんの声。
「本当です」
『そっか。...良かった。悪かったな、櫻田。すぐそっちに迎えに行くから...』
電話越しに伝わってくる安心したような声。だけど私はそんな藤原さん言葉を遮るように伝えた。
「迎えは結構です」
『えっ...』
ごめんなさい、藤原さん。
「橘さんからちょっとだけ事情聞きました。...これはお二人の問題だって分かっているんですけど、今のまま友達として橘さんを帰すわけにはいきません」
『櫻田...』
「櫻田さん...」
言葉を失う二人。
「明日から連休ですし、少しの間うちに泊まってもらいますから。...それに今お二人で話したって何も変わらないんじゃないんですか?」
橘さんは藤原さんが浮気したって思ってるし。光太君を連れて家を出てくるくらいだもの。
怒りが収まってないと思う。誤解かもしれないけど、きっと今はまだ藤原さんの話を聞いたって信じられないんじゃないかな。
すると聞こえてきたのは、力ない声。
『そう、だな。櫻田の言う通りかもしれない。...じゃあ悪いけど少しの間、亜希子と光太を頼むよ。...詳しくは月曜にちゃんと話すから』
「はい、分かりました。...藤原さんも夜遅いですし、早く家に帰って下さいね」
『あぁ。じゃあな』
「おやすみなさい」
通話が切れたことを確認して電話を切る。
「櫻田さん...」
すぐに私を見つめてくる橘さん。
そんな橘さんに、私は努めて笑顔で向き合う。
「もう寝る?それとも久し振りに飲もうか?あっ。でも光太君がいつ起きちゃうか分からないから飲めないか」
「櫻田さん!」
私を呼ぶ声に橘さんを見ると、目が合った途端わざと視線を反らす橘さん。そして
「その...。ありがとう。さっき、あの人にあんな風に言ってくれて。...嬉しかったわ」
そう言うと橘さんは顔を真っ赤にする。
そんな橘さんを見ると、やっぱり笑わずにはいられなかった。
「ちょっと。なに笑ってるのよ。私、面白いことなんて何一つ話していないんだけど?」
『えっ...?』
「ちょっと!櫻田さん!?」
私に駆け寄り、小声で私に訴える橘さん。
ごめん、橘さん。やっぱり私にはこんなに息を切らして二人を探す藤原さんに嘘なんてつけないよ。
『本当なのか?櫻田!』
より一層大きくなる藤原さんの声。
「本当です」
『そっか。...良かった。悪かったな、櫻田。すぐそっちに迎えに行くから...』
電話越しに伝わってくる安心したような声。だけど私はそんな藤原さん言葉を遮るように伝えた。
「迎えは結構です」
『えっ...』
ごめんなさい、藤原さん。
「橘さんからちょっとだけ事情聞きました。...これはお二人の問題だって分かっているんですけど、今のまま友達として橘さんを帰すわけにはいきません」
『櫻田...』
「櫻田さん...」
言葉を失う二人。
「明日から連休ですし、少しの間うちに泊まってもらいますから。...それに今お二人で話したって何も変わらないんじゃないんですか?」
橘さんは藤原さんが浮気したって思ってるし。光太君を連れて家を出てくるくらいだもの。
怒りが収まってないと思う。誤解かもしれないけど、きっと今はまだ藤原さんの話を聞いたって信じられないんじゃないかな。
すると聞こえてきたのは、力ない声。
『そう、だな。櫻田の言う通りかもしれない。...じゃあ悪いけど少しの間、亜希子と光太を頼むよ。...詳しくは月曜にちゃんと話すから』
「はい、分かりました。...藤原さんも夜遅いですし、早く家に帰って下さいね」
『あぁ。じゃあな』
「おやすみなさい」
通話が切れたことを確認して電話を切る。
「櫻田さん...」
すぐに私を見つめてくる橘さん。
そんな橘さんに、私は努めて笑顔で向き合う。
「もう寝る?それとも久し振りに飲もうか?あっ。でも光太君がいつ起きちゃうか分からないから飲めないか」
「櫻田さん!」
私を呼ぶ声に橘さんを見ると、目が合った途端わざと視線を反らす橘さん。そして
「その...。ありがとう。さっき、あの人にあんな風に言ってくれて。...嬉しかったわ」
そう言うと橘さんは顔を真っ赤にする。
そんな橘さんを見ると、やっぱり笑わずにはいられなかった。
「ちょっと。なに笑ってるのよ。私、面白いことなんて何一つ話していないんだけど?」