君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
菜々子は、大抵仕事以外では電話に出てくれる。
……っていうことは、もしかしたら和也君は休日出勤していて、菜々子もそうなのかもしれない。
前に言っていたし。
たまにつき合わされて困っているって。
「……よし」
大胆な行動だってことは、充分理解している。
でも今言わないと、言えない気がするんだ。いるか分からないし、入れてもらえないかもしれねぇけど、行ってみよう。
そう思い、菜々子が働く会社へと急いだ。
―――――――――――
――――――
「……相変わらずでけぇ会社だな」
あれから電車に乗って辿り着いたのは、菜々子達が働く会社。
オフィス街にあり、その外観はインテリアを扱う会社なだけあって、独特のもの。
昔は何度か菜々子を迎えに来たりしていたけれど、久し振りに見るとやっぱでかい会社だと痛感させられる。
そしてこの会社の時期社長が、和也君なんだってことも……。
よくよく考えると、本当に運命だなって思えちまう。
だって普通に暮らしていたら、絶対に知り合えわねぇ人だし。たまたま居酒屋で出逢って、たまたま菜々子と東野さんが勤める会社の副社長で。
……そんな菜々子と幼なじみじゃなかったら、私は和也君と出逢えていなかったんだから。
そんなことを考えながらも、会社の前で立ちすくしていると、会社の玄関前に立つ警備員に、さっきから不審な目で見られていることに気付く。
「やべぇ」
確かに私、不審者だ。
ここの会社の人間ではないし、この会社に似つかわしくない格好だし。……なにより休日だし。
少し場所を移動して、そっとガラス張りになっている窓から中の様子を見るものの、照明は落とされていて、人の気配が感じられない。
……っていうことは、もしかしたら和也君は休日出勤していて、菜々子もそうなのかもしれない。
前に言っていたし。
たまにつき合わされて困っているって。
「……よし」
大胆な行動だってことは、充分理解している。
でも今言わないと、言えない気がするんだ。いるか分からないし、入れてもらえないかもしれねぇけど、行ってみよう。
そう思い、菜々子が働く会社へと急いだ。
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「……相変わらずでけぇ会社だな」
あれから電車に乗って辿り着いたのは、菜々子達が働く会社。
オフィス街にあり、その外観はインテリアを扱う会社なだけあって、独特のもの。
昔は何度か菜々子を迎えに来たりしていたけれど、久し振りに見るとやっぱでかい会社だと痛感させられる。
そしてこの会社の時期社長が、和也君なんだってことも……。
よくよく考えると、本当に運命だなって思えちまう。
だって普通に暮らしていたら、絶対に知り合えわねぇ人だし。たまたま居酒屋で出逢って、たまたま菜々子と東野さんが勤める会社の副社長で。
……そんな菜々子と幼なじみじゃなかったら、私は和也君と出逢えていなかったんだから。
そんなことを考えながらも、会社の前で立ちすくしていると、会社の玄関前に立つ警備員に、さっきから不審な目で見られていることに気付く。
「やべぇ」
確かに私、不審者だ。
ここの会社の人間ではないし、この会社に似つかわしくない格好だし。……なにより休日だし。
少し場所を移動して、そっとガラス張りになっている窓から中の様子を見るものの、照明は落とされていて、人の気配が感じられない。