君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そりゃそうだよな。
みんな休みなんだから。
それなのに、警備員を雇っているなんてさすがだわ。
そんなことを呑気に考えながらも、会社の前でウロウロしてしまう私。
これ……明らかに不審者で間違いない。
案の定、やっぱり離れた場所にいると言うのに、さっきの警備員に警戒される始末。
入れそうにないし、いつまでもここで待っていたら通報されちまいそうだし。
和也君や菜々子の携帯に着信は残したから、きっとそのうち気付いてくれるよな?
そう思い、取り敢えずこの場から離れようとした時。
「本当にもう!いい加減にしてくださいよね!!」
「アハハ!悪かったって」
聞こえてくたのは、とても聞き慣れた声。
咄嗟に隠れてしまい、そっと声のした方へと視線を向ける。
するとやっぱりこちらに向かって歩いてくるのは、和也君と菜々子だった。
しかもなぜか、菜々子は怒っていて、そんな菜々子に和也君は『ごめんなさい』のポーズをしている。
初めて見る二人のツーショットに、胸が騒めき始めた。
「……私には、全然副社長が反省しているようには、見えませんが?」
「失礼な!これでも充分反省しているさ。大事な部下に休日出勤させてしまったんだから」
二人の足は自然と止まり、菜々子は大きな溜息を漏らす。
みんな休みなんだから。
それなのに、警備員を雇っているなんてさすがだわ。
そんなことを呑気に考えながらも、会社の前でウロウロしてしまう私。
これ……明らかに不審者で間違いない。
案の定、やっぱり離れた場所にいると言うのに、さっきの警備員に警戒される始末。
入れそうにないし、いつまでもここで待っていたら通報されちまいそうだし。
和也君や菜々子の携帯に着信は残したから、きっとそのうち気付いてくれるよな?
そう思い、取り敢えずこの場から離れようとした時。
「本当にもう!いい加減にしてくださいよね!!」
「アハハ!悪かったって」
聞こえてくたのは、とても聞き慣れた声。
咄嗟に隠れてしまい、そっと声のした方へと視線を向ける。
するとやっぱりこちらに向かって歩いてくるのは、和也君と菜々子だった。
しかもなぜか、菜々子は怒っていて、そんな菜々子に和也君は『ごめんなさい』のポーズをしている。
初めて見る二人のツーショットに、胸が騒めき始めた。
「……私には、全然副社長が反省しているようには、見えませんが?」
「失礼な!これでも充分反省しているさ。大事な部下に休日出勤させてしまったんだから」
二人の足は自然と止まり、菜々子は大きな溜息を漏らす。