君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
ちょうど相田さんに電話が掛かってきて。
「あちゃー。やっぱバレたか。ごめんね菜々子ちゃんもう行かないと」
相田さんに続いて私も立ち上がる。
「いえ!あの、本当にありがとうございました。...お仕事、頑張って下さい」
「菜々子ちゃん...」
そのあと相田さんは我慢できなくなったかのように私にまた抱き付いてきた。
すぐにお呼びの電話で離してくれたけど。
だけど本当に相田さんのおかげで分かった。私が橘さんにしてあげられることが。
ーーーーーーー
ーーーー
「ごちそうさまでした!」
美味しい朝食を食べ終えて顔の前で合掌する。
「...いいえ」
「それじゃ私そろそろ行くね」
「えぇ」
鞄を持ち玄関へと向かうと橘さんも後ろからついてきた。
「ねぇ、なんか昨日から変じゃない?」
「えっ?何が?」
ヒールを履き、橘さんを見る。
「櫻田さんっていつも元気だけど、なんか変な元気っていうか...。ねぇ、まさか会社で何かあった?私のことであったならちゃんと話して欲しいんだけど。ただでなくてもここに泊めさせてもらってるのに、これ以上関係ないあなたに迷惑かけられないわ」
橘さん...。
「やだな。何もないわよ。それに!関係ないなんて言葉、酷いんじゃなくて?私は橘さんの親友なんですけど」
「なっ...!なに朝からはずかしいこと言ってるのよ!...本当に何もなかったのよね?」
心配そうに私を見つめる橘さん。
「もー!本当になにもないから!...何かあったらちゃんと橘さんに話すから」
「...絶対によ?」
「うん。それじゃ行ってきます」
「...いってらっしゃい」
まだ腑に落ちないのか、心配そうな顔で私を見送る橘さん。
そんな橘さんに胸がちくりと痛みながらも気付かれないよう笑顔のまま家を出る。
...ごめんね。橘さん。
あとでちゃんと全て話すから、もう少しだけ待っててね。
「...よし!」
空を見上げれば今日も快晴!
櫻田菜々子
大好きな友人の幸せを守るため、敵の待つ会社へいざ出陣します!
「あちゃー。やっぱバレたか。ごめんね菜々子ちゃんもう行かないと」
相田さんに続いて私も立ち上がる。
「いえ!あの、本当にありがとうございました。...お仕事、頑張って下さい」
「菜々子ちゃん...」
そのあと相田さんは我慢できなくなったかのように私にまた抱き付いてきた。
すぐにお呼びの電話で離してくれたけど。
だけど本当に相田さんのおかげで分かった。私が橘さんにしてあげられることが。
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「ごちそうさまでした!」
美味しい朝食を食べ終えて顔の前で合掌する。
「...いいえ」
「それじゃ私そろそろ行くね」
「えぇ」
鞄を持ち玄関へと向かうと橘さんも後ろからついてきた。
「ねぇ、なんか昨日から変じゃない?」
「えっ?何が?」
ヒールを履き、橘さんを見る。
「櫻田さんっていつも元気だけど、なんか変な元気っていうか...。ねぇ、まさか会社で何かあった?私のことであったならちゃんと話して欲しいんだけど。ただでなくてもここに泊めさせてもらってるのに、これ以上関係ないあなたに迷惑かけられないわ」
橘さん...。
「やだな。何もないわよ。それに!関係ないなんて言葉、酷いんじゃなくて?私は橘さんの親友なんですけど」
「なっ...!なに朝からはずかしいこと言ってるのよ!...本当に何もなかったのよね?」
心配そうに私を見つめる橘さん。
「もー!本当になにもないから!...何かあったらちゃんと橘さんに話すから」
「...絶対によ?」
「うん。それじゃ行ってきます」
「...いってらっしゃい」
まだ腑に落ちないのか、心配そうな顔で私を見送る橘さん。
そんな橘さんに胸がちくりと痛みながらも気付かれないよう笑顔のまま家を出る。
...ごめんね。橘さん。
あとでちゃんと全て話すから、もう少しだけ待っててね。
「...よし!」
空を見上げれば今日も快晴!
櫻田菜々子
大好きな友人の幸せを守るため、敵の待つ会社へいざ出陣します!