君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
伝えたい言葉と伝えたい気持ちと...
「櫻田さーん!熱くて渋いお茶が飲みたいんだけど」
「櫻田さん、和菓子が食べたい」
「櫻田さん、眠いから珈琲ちょうだい。勿論砂糖抜きのミルクのみだからね!」
「...はい。ただ今」
意気込んで出社して二時間。
さっきから副社長様のわがまま発言連発でなかなか自分の仕事を進められずにいる。
「相変わらずなんだから。昨日の優しさはどこにいっちゃったのよ!」
給湯室で副社長に頼まれた珈琲を作りながらつい独り言を言ってしまう。
えっと、確かミルクだけって言ってたわよね。
ミルクを探しながらつい悪魔の囁きに耳を傾けてしまう。
『間違えたふりして砂糖も大量に入れてしまえ!』って。
いやいや!あんなわがままな人だけどわが社の副社長様!
仕事だってやるときはやる人なんだから!
そう自分に言い聞かせて悪魔を吹き飛ばす。
「...今度は珈琲にはクッキーなんかがたべたくなるよね!とか言い出しそうね」
さっきは渋いお茶には和菓子!とか言ってたくらいだし。
確か頂き物のクッキーがあったはず。
缶に入ったクッキーをペーパーナプキンと共に綺麗にお皿に並べ、副社長室へと向かう。
「お待たせしました。どうぞ」
仕事している副社長のデスクに珈琲とクッキーを置くと、副社長は驚いている様子。
「...さすが櫻田さんだね。珈琲にはクッキーだな。なんてさっき考えていたところなんだよ」
そう言って笑う副社長に、思わず身体の力が抜ける。
やっぱり...。
「それはよかったです。では私は自分の仕事に戻りますので」
さっさとやることやっちゃわないと。今日は残業するわけにはいかないんだから。
一礼して副社長室を出ようとした時、
「やっぱり俺、櫻田さんがいいなー」
...は?
クッキーを食べる音と共に聞こえてきた副社長の声。
「櫻田さん、和菓子が食べたい」
「櫻田さん、眠いから珈琲ちょうだい。勿論砂糖抜きのミルクのみだからね!」
「...はい。ただ今」
意気込んで出社して二時間。
さっきから副社長様のわがまま発言連発でなかなか自分の仕事を進められずにいる。
「相変わらずなんだから。昨日の優しさはどこにいっちゃったのよ!」
給湯室で副社長に頼まれた珈琲を作りながらつい独り言を言ってしまう。
えっと、確かミルクだけって言ってたわよね。
ミルクを探しながらつい悪魔の囁きに耳を傾けてしまう。
『間違えたふりして砂糖も大量に入れてしまえ!』って。
いやいや!あんなわがままな人だけどわが社の副社長様!
仕事だってやるときはやる人なんだから!
そう自分に言い聞かせて悪魔を吹き飛ばす。
「...今度は珈琲にはクッキーなんかがたべたくなるよね!とか言い出しそうね」
さっきは渋いお茶には和菓子!とか言ってたくらいだし。
確か頂き物のクッキーがあったはず。
缶に入ったクッキーをペーパーナプキンと共に綺麗にお皿に並べ、副社長室へと向かう。
「お待たせしました。どうぞ」
仕事している副社長のデスクに珈琲とクッキーを置くと、副社長は驚いている様子。
「...さすが櫻田さんだね。珈琲にはクッキーだな。なんてさっき考えていたところなんだよ」
そう言って笑う副社長に、思わず身体の力が抜ける。
やっぱり...。
「それはよかったです。では私は自分の仕事に戻りますので」
さっさとやることやっちゃわないと。今日は残業するわけにはいかないんだから。
一礼して副社長室を出ようとした時、
「やっぱり俺、櫻田さんがいいなー」
...は?
クッキーを食べる音と共に聞こえてきた副社長の声。