君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
するとさっきまで繋がれていた手はゆっくりと離れていく。
そして圭吾さんの大きな手は、なぜか私の頭を撫でてくれた。
「...バカだな、菜々子は。別にそんなこと気にしなくてもいいのに」
「でもっ...!」
正直、呆れちゃったでしょ?
その言葉が続かない。
「別に俺が好きで勝手に掃除しただけだから。...それに菜々子が今、仕事を頑張っているって誰よりも一番理解しているから」
「圭吾さん...」
顔を上げると圭吾さんは笑っていて。
その笑顔に胸がぎゅーって締め付けられる。
「菜々子...」
そう私を呼ぶ圭吾さんの声は堪らなく色っぽくて、より一層私の胸を締め付ける。
頭を撫でてくれていた手は、私の頬に触れてきて、 それを合図に私もゆっくりと瞼を閉じる。
久し振りのキス。
触れるだけの優しいキスはすぐに離れる
目を開けると、至近距離に圭吾さんの顔がある。
その瞳に私が写し出されている。
たったそれだけのことで、こんなにも幸せな気持ちになれてしまう。
「...やっぱり生菜々子はいいな」
「なっ、生ですか!?」
思わず笑ってしまった。
付き合い始めて気付いたこと。
圭吾さんはたまにこうやって意外に面白いことを言い出す。
時には子供みたいなことも。
そんな彼の意外な一面を知るたび、好きの気持ちが増えていっちゃう。
圭吾さんのキスは次第に深くなっていく。
久し振りのキスに身体を支えてもらうのがやっと。
「圭吾、さん。私まだお風呂に入ってなくて...」
それに汗だくで働いたし、さっき桜子と飲んだから余計に汗かいちゃったし。
とてもじゃないけど、こんな身体のままじゃ嫌だ。
...嫌なのに。
「無理。離れるのは」
そう言うと圭吾さんのキスは一層深くなる。
圭吾さんのことしか考えられなくて。
次第にシャワーのことなんて、どうでもよくなっていく。
そのまま久し振りに圭吾さんの腕の中で抱かれて、眠りへと落ちていった。
ーーーーーーー
ーーー
「櫻田さーん!駅弁食べたい」
「...さっき新幹線の中でお食べになったじゃありませんか。もう時間がありません。駅弁は帰りまで我慢して下さい」
「えぇー。冷たいなぁ」
そして圭吾さんの大きな手は、なぜか私の頭を撫でてくれた。
「...バカだな、菜々子は。別にそんなこと気にしなくてもいいのに」
「でもっ...!」
正直、呆れちゃったでしょ?
その言葉が続かない。
「別に俺が好きで勝手に掃除しただけだから。...それに菜々子が今、仕事を頑張っているって誰よりも一番理解しているから」
「圭吾さん...」
顔を上げると圭吾さんは笑っていて。
その笑顔に胸がぎゅーって締め付けられる。
「菜々子...」
そう私を呼ぶ圭吾さんの声は堪らなく色っぽくて、より一層私の胸を締め付ける。
頭を撫でてくれていた手は、私の頬に触れてきて、 それを合図に私もゆっくりと瞼を閉じる。
久し振りのキス。
触れるだけの優しいキスはすぐに離れる
目を開けると、至近距離に圭吾さんの顔がある。
その瞳に私が写し出されている。
たったそれだけのことで、こんなにも幸せな気持ちになれてしまう。
「...やっぱり生菜々子はいいな」
「なっ、生ですか!?」
思わず笑ってしまった。
付き合い始めて気付いたこと。
圭吾さんはたまにこうやって意外に面白いことを言い出す。
時には子供みたいなことも。
そんな彼の意外な一面を知るたび、好きの気持ちが増えていっちゃう。
圭吾さんのキスは次第に深くなっていく。
久し振りのキスに身体を支えてもらうのがやっと。
「圭吾、さん。私まだお風呂に入ってなくて...」
それに汗だくで働いたし、さっき桜子と飲んだから余計に汗かいちゃったし。
とてもじゃないけど、こんな身体のままじゃ嫌だ。
...嫌なのに。
「無理。離れるのは」
そう言うと圭吾さんのキスは一層深くなる。
圭吾さんのことしか考えられなくて。
次第にシャワーのことなんて、どうでもよくなっていく。
そのまま久し振りに圭吾さんの腕の中で抱かれて、眠りへと落ちていった。
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「櫻田さーん!駅弁食べたい」
「...さっき新幹線の中でお食べになったじゃありませんか。もう時間がありません。駅弁は帰りまで我慢して下さい」
「えぇー。冷たいなぁ」