『友人狩り』
―――――
―――
「雫!メールきてるよ。」
鏡を見ながら化粧をしている姉が雫に向かって言った。
雫は机の上に置いていた携帯を取り、姉の隣に座り携帯を開いた。
「誰?彼氏??」
目を大きく開けてマスカラを念入りに塗っている姉が鏡越しに聞いてきた。
「彼氏なんていないもん。郁哉だよ。」
雫は鏡に映っている姉を見ながら淡々とした口調で言うと、姉は雫に顔を向けて
「あんた高3にもなって、彼氏の1人や2人いないの??」
と哀れんだ声で言ってきた。
「別にいいでしょ。」
雫は姉の言葉に対して適当い返すと郁哉からのメールを見た。
――――――――――
遠足の日、どうする?
――――――――――
<……。>
優李が退学した後、郁哉と航平が“遠足の日一緒に回るか?”と聞いてきた。
しかし、雫はその答えを出してないままだった。
遠足の場所は、ここからバスで1時間走ったところにある遊園地だった。
――――――――――
一緒に回る。
――――――――――
そうメールで打つと返信した。
―――
「雫!メールきてるよ。」
鏡を見ながら化粧をしている姉が雫に向かって言った。
雫は机の上に置いていた携帯を取り、姉の隣に座り携帯を開いた。
「誰?彼氏??」
目を大きく開けてマスカラを念入りに塗っている姉が鏡越しに聞いてきた。
「彼氏なんていないもん。郁哉だよ。」
雫は鏡に映っている姉を見ながら淡々とした口調で言うと、姉は雫に顔を向けて
「あんた高3にもなって、彼氏の1人や2人いないの??」
と哀れんだ声で言ってきた。
「別にいいでしょ。」
雫は姉の言葉に対して適当い返すと郁哉からのメールを見た。
――――――――――
遠足の日、どうする?
――――――――――
<……。>
優李が退学した後、郁哉と航平が“遠足の日一緒に回るか?”と聞いてきた。
しかし、雫はその答えを出してないままだった。
遠足の場所は、ここからバスで1時間走ったところにある遊園地だった。
――――――――――
一緒に回る。
――――――――――
そうメールで打つと返信した。