『友人狩り』
雫は姉が出ていったリビングの扉を見つめていると、携帯が鳴った。
携帯を開くと郁哉からの返事のメールだった。
――――――――――
わかった。
――――――――――
雫は返事を見終わると机に携帯を戻してソファーに寝転び、TVをつけた。
『ニュースをお伝えします。先月からお伝えしています国王様からのアンケートが収集され、その結果から現在の中高生の人を対象にした調査を行うことがわかりました。現在は、まだその調査内容は知らされていないようですが、国王様に選ばれた中高生の人たちはご家族の方に手紙で知らされるようになることだそうです。また、詳しいことがわかり次第お伝えしていきたいと思います。それでは、次のニュースです―。』
雫は天井を見つめていた。
<アンケート…。>
先月、HRのときに配られた紙を思い出していた。
たった3問しかない素っ気ないアンケートだった。
雫は、そのアンケートを1分で答えて、残りの時間はずっと眠っていた。
<私には関係ない。>
若者の誰もがそう思っていただろう。
まさか、自分のクラスがその調査に選ばれるとは思いもしなかった―。
携帯を開くと郁哉からの返事のメールだった。
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わかった。
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雫は返事を見終わると机に携帯を戻してソファーに寝転び、TVをつけた。
『ニュースをお伝えします。先月からお伝えしています国王様からのアンケートが収集され、その結果から現在の中高生の人を対象にした調査を行うことがわかりました。現在は、まだその調査内容は知らされていないようですが、国王様に選ばれた中高生の人たちはご家族の方に手紙で知らされるようになることだそうです。また、詳しいことがわかり次第お伝えしていきたいと思います。それでは、次のニュースです―。』
雫は天井を見つめていた。
<アンケート…。>
先月、HRのときに配られた紙を思い出していた。
たった3問しかない素っ気ないアンケートだった。
雫は、そのアンケートを1分で答えて、残りの時間はずっと眠っていた。
<私には関係ない。>
若者の誰もがそう思っていただろう。
まさか、自分のクラスがその調査に選ばれるとは思いもしなかった―。