『友人狩り』
「さぁ?」

雫は、ずっと外を見つめている2人を不思議に思いながら答えた。
そのとき、ポケットに入っている携帯が振るえ、雫は携帯の画面を開いた。


To:優李
――――――――――
おはよう。(o▽o)。
今日ゎ遠足だね☆☆

堂島と稲葉にお土産頼んどいて(笑)
また、遊ぼう!!

今日ゎ遠足楽しんでね☆☆

――――――――――


優李からのメールに雫の心はホッとするのを感じた。

「佐々岡?」

雫の顔を見ながら郁哉は聞いた。

「うん。優李が郁哉と航平にお土産よろしくって。」

「げっ!?」

あからさまに航平が嫌な顔をした。

「ちゃかりしてんなぁ。」

郁哉はそう言いながら窓に背を向けて歩き出した。
その後を航平も続く。

「雫?行けねぇの??」

教室のドアのところで航平が振り返り、まだ窓の傍で立っている雫に聞いてきた。

「あっ、待って!!」

雫は急いで2人のところまで行き、2人を見上げた。

<……。>

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