『友人狩り』
「…では、今からタイムスケジュールについて説明します。まず、皆さんがプレートを奪い合える時間は限られています。その時間が『友人狩り』の時間です。タイムスケジュールは菊島第一高等学校の皆さんも同じスケジュールとなっております。また、さっき説明をしましたコテージの開放時間も限られております。その時間以外は、コテージに入ることはできません。無理に入ろうと窓ガラスを割ったり、ドアを壊したりなどをすると失格になってしまいます。他にも敵のコテージに入った時点でも失格となります。時間についてですが、9時から12時まで、14時から17時までの午前と午後の3時間が『友人狩り』の時間です。12時から14時までが休憩時間です。そして、17時から翌朝の9時までの間、コテージを開放しますので休息を行って下さい。このタイムスケジュールに背いた方も失格になります。もし、失格者になった場合は家族や友人に今後会えなくなります。」

―ざわ。

生徒の皆は、だんだん自分たちが今置かれている立場を理解していった。


「皆さんには班で行動してもらうことになります。この組には、もともと4人1組の班が10班あると聞いております。その班で行動して下さい。」

「1つだけ3人の班がいるんですけど。」

さっきまでぼーっとしていた航平が南麗華に言った。

「知ってます。その班は3人で行動して下さい。お互い39人にしましたので、問題はないと思います。では、班の中で1人だけ携帯電話を持つ方をこの説明が終わった後に決めて下さい。それ以外の方の携帯電話は没収とさせていただきます。今から携帯電話の使用について説明します。まず、皆さんから外部に連絡をすることはできません。そして、皆さんの家族の方の連絡先は調べさせていただいております。よって、家族の方からの連絡もできません。携帯電話に自分の子供の安否を確認するため、家族の方が連絡をすると、こちらで自動的に繋がらないようにしております。また、皆さんも同じで、皆さんが外部の方に連絡を取ろうとすると自動的にこちらで繋がらないようにしております。あと、メールも使用できないようにしておりますので。」
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