『友人狩り』
―――
―――――
生徒たちは順番にシャワーを浴び、就寝の用意をしていった。
横に4列、縦に10列に布団を敷き、皆は不安を抱えたまま10時には布団に入った。
雫は薄暗い天井を見つめていた。
弁当も半分以上食べず、残したままゴミ箱に捨てた。
雫だけでなく、ほとんどの生徒たちは弁当を食べきれていなかった。
<…優李。>
雫は目を閉じ、心の中で親友の名前を呼び続けた。
返事が返ってくるはずもなく、それでも呼び続けた。
―――――
―――
そして、いよいよ朝を迎えてしまった…。
―――
―――――
部屋中に響き渡る鐘の音と同時に南麗華が部屋に入ってきた。
「おはようございます。今から支度を済ませ、朝食をとってもらい、その後各自班に別れてもらいます。」
てきぱきとした声が現実に我を戻していく。
そして、昨日聞いたことが夢でなかったことを改めて痛感する。
南麗華の支持に従いながら生徒たちは動いていった。
南麗華は周りを見渡していると、生徒の1人が自分に近づいてきていることに気づいた。
郁哉だ。
郁哉は南麗華の目の前に来ると
「1つ聞きいてもいいですか?」
と言った。
「何かしら?」
「刃物やロープとかコテージにありますか?」
「ないわ。そういう凶器になるものは置いてないわ。でも、、、」
南麗華はそこまで言うと、郁哉を見上げて微笑んだ。
「ここは森の中ってことを忘れないでね。」
「…ふ~ん。凶器になるものは、たくさんあるってことか。」
「そういうこと。」
南麗華の言葉を聞くと郁哉は自分の班に戻った。
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生徒たちは順番にシャワーを浴び、就寝の用意をしていった。
横に4列、縦に10列に布団を敷き、皆は不安を抱えたまま10時には布団に入った。
雫は薄暗い天井を見つめていた。
弁当も半分以上食べず、残したままゴミ箱に捨てた。
雫だけでなく、ほとんどの生徒たちは弁当を食べきれていなかった。
<…優李。>
雫は目を閉じ、心の中で親友の名前を呼び続けた。
返事が返ってくるはずもなく、それでも呼び続けた。
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そして、いよいよ朝を迎えてしまった…。
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部屋中に響き渡る鐘の音と同時に南麗華が部屋に入ってきた。
「おはようございます。今から支度を済ませ、朝食をとってもらい、その後各自班に別れてもらいます。」
てきぱきとした声が現実に我を戻していく。
そして、昨日聞いたことが夢でなかったことを改めて痛感する。
南麗華の支持に従いながら生徒たちは動いていった。
南麗華は周りを見渡していると、生徒の1人が自分に近づいてきていることに気づいた。
郁哉だ。
郁哉は南麗華の目の前に来ると
「1つ聞きいてもいいですか?」
と言った。
「何かしら?」
「刃物やロープとかコテージにありますか?」
「ないわ。そういう凶器になるものは置いてないわ。でも、、、」
南麗華はそこまで言うと、郁哉を見上げて微笑んだ。
「ここは森の中ってことを忘れないでね。」
「…ふ~ん。凶器になるものは、たくさんあるってことか。」
「そういうこと。」
南麗華の言葉を聞くと郁哉は自分の班に戻った。