『友人狩り』
―――
―――――
『親友だって思ってたのに!!』
―――――
―――
「雫?」
郁哉の声にハッと気づく。
隣を見ると心配そうに郁哉が雫を見ていた。
「疲れたか?」
「大丈夫…。」
『友人狩り』が始まって1時間以上が過ぎた。
その間、敵にも味方にも雫たちは出逢っていなかった。
「哲郎!少し休もうぜ!!」
数歩先を歩く哲郎に郁哉は呼びかけた。
哲郎は振り返り「おうっ!」と言うと近くにある大きい切り株に腰をかけた。
郁哉も雫もその切り株に座る。
「嫌だよな…。」
郁哉が自分のメッセンジャーバッグから水を取り出し口に含んだ後、呟いた。
郁哉の持っているメッセンジャーバッグは去年雫が誕生日に買ってあげたものだ。
誕生日の1週間前に学校の帰りに郁哉が欲しいと言ったので誕生日プレゼントとして買ってあげた。
「ずっと監視されてんのって。」
郁哉はそう言うと近くに立っている木を見た。
郁哉の目線の先には小型のカメラが木に備え付けられていた。
よく見ると木の所々に小型カメラが付いており、雫たちを見張っていた。
「国王様はこれを見てんだろ?」
哲郎は嫌な顔をしながら呟いた。
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『親友だって思ってたのに!!』
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「雫?」
郁哉の声にハッと気づく。
隣を見ると心配そうに郁哉が雫を見ていた。
「疲れたか?」
「大丈夫…。」
『友人狩り』が始まって1時間以上が過ぎた。
その間、敵にも味方にも雫たちは出逢っていなかった。
「哲郎!少し休もうぜ!!」
数歩先を歩く哲郎に郁哉は呼びかけた。
哲郎は振り返り「おうっ!」と言うと近くにある大きい切り株に腰をかけた。
郁哉も雫もその切り株に座る。
「嫌だよな…。」
郁哉が自分のメッセンジャーバッグから水を取り出し口に含んだ後、呟いた。
郁哉の持っているメッセンジャーバッグは去年雫が誕生日に買ってあげたものだ。
誕生日の1週間前に学校の帰りに郁哉が欲しいと言ったので誕生日プレゼントとして買ってあげた。
「ずっと監視されてんのって。」
郁哉はそう言うと近くに立っている木を見た。
郁哉の目線の先には小型のカメラが木に備え付けられていた。
よく見ると木の所々に小型カメラが付いており、雫たちを見張っていた。
「国王様はこれを見てんだろ?」
哲郎は嫌な顔をしながら呟いた。