『友人狩り』
「どうと聞かれましても答えにくいのですが…、ただ、私はこの2人を甘く見てはいけないような気がしました。」

国王様は南麗華の目をしばらく見つめると、フッと顔を和らげた。

「お前のカンか…、それも頼もしいな。お前の言うことはいつも合っているからな。そうか…。それでは、これからこの2人がどう動くのかじっくり見せて貰おうか。」

国王様はそう言うと、目線をさっきまで見ていたモニターに戻し、2人を見比べながら不敵の笑みを浮かべた。
その傍らで南麗華は静かに国王様を見つめていた。


―――
―――――
< 51 / 59 >

この作品をシェア

pagetop