昨日よりも少しでいい
心華said
病室のドアがゆっくりあいて
私の名前を懐かしい声が呼んだ
「青野先輩!?」
何でいるの!?
会わないって決めたばっかで
もう思いだしたくもなかったのに
なんでっ
先輩は私を強く抱きしめて
切なく呟いた
「ずっと…こうしたかった」
拒まないと
拒まないと
そう自分に言い聞かせても
声に出してみてもだめだった
私は先輩が好き
先輩の記憶を思いだしたい
忘れたままさよならなんて
やだよ……