逆ハーレムに巻き込まれました。
大討伐、開始です!
■7■
『大討伐』前日、私はリタの部屋でお泊まり会をした。
隣の部屋に行くだけだからお泊まり会っていうのもどうかなぁと最初は思ってたけど、いざ行ってみると自分の部屋と全然雰囲気が違って驚いた。
「明日、いよいよだね……」
私が明日のための『符』を確認していると、それを隣で確認していたリタがため息混じりに呟いた。
怖い?と聞いてみると、意外にもリタは首を横に振った。
「私だってガルヴァールの生徒だもん。今までも何回か危険な目にあったり、決闘で勝ったりしてるよ?」
でも、と呟く声はどこか憂鬱そうで。
「もし、この作戦が失敗したら……」
「なーいない。皆の協力もある上に、私とクリュウもいるんだよ?大船に乗った気でいなって」
私はリタの不安そうな表情を消したくて、わざと明るく笑ってみせた。