逆ハーレムに巻き込まれました。




「あ、れ。ここは……?」



「アレン君、気が付いた!?良かったぁ……!」



私は涙ぐみながら、ここが病院である事、私もリタも無事で、犯人達は今日付けで退学になった事を伝えた。


それを聞いたアレン君は



「そっか。それは良かった……」



と言って、力なく笑った。


その元気の無さが気になった私は、どこかまだ痛むのかと聞いてみる。


すると、委員長はゆっくりと首を振った。



「いや……ちょっとね、記憶が混乱しているんだ」


「そ、そうなんだ……。そうだよね、3日も休んでたんだもんね」


「いや、そうじゃなくてね。僕が思い出した記憶と、いまの僕が見ている現実があまりにも違いすぎて、驚いているんだよ」


「……思い出した?」



わけが分からず首を傾げると、委員長は少し困ったように笑った。




< 128 / 228 >

この作品をシェア

pagetop