逆ハーレムに巻き込まれました。
「あ、れ。ここは……?」
「アレン君、気が付いた!?良かったぁ……!」
私は涙ぐみながら、ここが病院である事、私もリタも無事で、犯人達は今日付けで退学になった事を伝えた。
それを聞いたアレン君は
「そっか。それは良かった……」
と言って、力なく笑った。
その元気の無さが気になった私は、どこかまだ痛むのかと聞いてみる。
すると、委員長はゆっくりと首を振った。
「いや……ちょっとね、記憶が混乱しているんだ」
「そ、そうなんだ……。そうだよね、3日も休んでたんだもんね」
「いや、そうじゃなくてね。僕が思い出した記憶と、いまの僕が見ている現実があまりにも違いすぎて、驚いているんだよ」
「……思い出した?」
わけが分からず首を傾げると、委員長は少し困ったように笑った。