逆ハーレムに巻き込まれました。
『……ッぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!』
瞬間、私の視界が真っ赤に染まった。
体内にずっと溜めこんでいた『負』の力が、喉から迸る咆哮と私の心に反応して暴走を始める。
それでも私は、止まれなかった。
『なんで!なんで!?』
悲しみ。苦しみ。理不尽さ。辛さ。悔しさ。切なさ。
そして――絶望。
真っ黒に染まった心で、傷ついた身体で、私は叫ぶ。
どうして私を憎むの、と。
私はただ、みんなの役に立ちたかっただけなのに、と。
――愛して欲しかっただけなのに、と。