逆ハーレムに巻き込まれました。
一度クリュウと戦わせてもらったが、ものの見事に負けてしまった。
セリナ・マクレールとはまだ戦っていないが、今度手合せ願いたいものである。
……と、その時。
「ガンツ先生ぇー!!!!」
声をかけられた俺は、その場で立ち止まった。
走り寄ってきたのは俺の担当するクラスの委員長・アレンだ。
「どうした」
「先生っ!あの、一緒にあそこまで行ってくれませんか!?」
そう言ってアレンが指さしたのは、ちょうど向かおうとしていた光の柱。
行き先が同じならば何も問題ない。俺は小さく頷くと、アレンについてくるよう言って再び走り出した。
しかし、その途中でふと思いついた俺は再び足を止める。
「……念のため聞くが、行くのは俺たち二人か?」
「え?い、いえ。サクヤ先輩と、リョウ先輩と……」
「『大討伐』のメンバーか。それなら安心だな」
「え?それってどういう……」
「行くぞ」
俺は強引に話を切り上げると、別の方向へと足を進め始める。
その先には、【教師専用】と書かれた倉庫が建てられていた。