逆ハーレムに巻き込まれました。
仲間は全力で信じています
■6■
「ただいまー……」
それから30分後。
無事に寮へと帰りついた私は、すぐに備え付けのベッドの上へ倒れこんだ。
そんな私に、クリュウは呆れ顔。
「おいおい、俺様がいるのにそんなに無防備でいいのかよ?」
「え、なにが?」
クリュウの言っている意味が分からず、私は仰向けになりながら首を傾げた。
すると。
「っだから、……こうされたらどうするって事だよ!」
クリュウはそう言って、私の上に覆いかぶさってきた。
そのまま、両手首をシーツに縫いつけられる。
整った顔立ちに影が差し、普段は感じない色っぽさに思わずドキリとさせられる。
けど、それよりも……
「た、確かにこの体勢は危険かもしれないね」
「だろう?まぁ、変な男にはお前に指一本触れさせな――」
「あんな風に両手首を押さえ込まれたら、反撃のしようがないもんね」
「…………は?」
私の上からどいていたクリュウの動きが、不意に止まった。