逆ハーレムに巻き込まれました。




「そういうお前だって。あのリタって奴が好きなんだろ?全く相手にされてない風だったが、側でアピールしてなくていいのかよ」



――契約関係にある俺様とセリナは、互いの知覚をリンクさせることができる。


今日はセリナの転校初日という事で、俺様も日中はセリナと視覚及び聴覚をリンクさせていた。

そして見ていた結果、このアレンという男はリタに対して好意を抱いているように感じたのだ。


だからこそ、からかわれた仕返しにとその事を指摘してやったのだが……



「え?誰が、誰を好きだって?」


「……は?」


「……念のため言っておくと、僕はリタさんに対して別に恋愛感情なんて抱いてないよ?」



予想外なその言葉に、俺様は目をまたたかせた。




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