逆ハーレムに巻き込まれました。




驚いて振り向けば、腕に当たるのはサラサラしたプラチナブロンド。


そして見上げてくるのは、キラキラ輝く空色の瞳。



「セリナお姉さんの方から来てくれるなんて嬉しいっ!」



100点満点のスマイルで尋ねてくれたのは、昨日会ったリタさんの逆ハーレムメンバーの一人・シェイド君だ。



「突然ごめんね。ちょっと聞きたいことがあって」


「なーにー?」


「あのね、実は今朝から何かの視線を感じるんだけど……」



私は、どす黒いオーラを放つ女子軍団の方を見ないようにしつつ、手早く事情を説明する。


静かに私の話に耳を傾けていたシェイド君は、聞き終えてからうーん……と唸ったあと



「3つの可能性が考えられるね」



そう言って、ピッと3本の指を立てた。その仕草ですら可愛いぞシェイド君。危うく後ろで見ていた女子軍団と一緒にノックアウトされるところだった。




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