逆ハーレムに巻き込まれました。
買い物に出かけましょう
■2■
休日二日目。
いつも通りの時間に起床した私は、顔を洗うと……
「ど、どうしよう。どの服なら可愛く見えるかな……」
数枚しか服の入っていないクローゼットを開け、あーでもないこーでもないと悩み始めた。
その理由は簡単、これからリタさんとデート……もといお出かけをするためだ。
――事の起こりは、昨日の夜に遡る。
『あー!セリナちゃんいたっ!!』
寮に帰ってすぐ。
私は、ロビーで仁王立ちしていたリタさんに声をかけられた。
なんでも、買い物に私を誘おうとしたらいなかったので、一日中探していたらしい。
『もー!せっかく早起きしてセリナちゃんの部屋に侵入したのに、いないんだもん!』
『うーん、ごめんね?』