逆ハーレムに巻き込まれました。
――リタとのお出かけで、最初に連れてこられたのがこの美容院だった。
『努力する前から可愛くなるのを諦めて自分を卑下するなんて、この私が許しませんっ』
とはリタの言葉。
聞けば、リタは可愛くなるために相当の努力をしてきたのだという。
「さて、セリナちゃんがさらに可愛くなったところで、次はショッピングに行くよー!」
美容院から笑顔で送り出された私とリタは、そのまま近くの大型ショッピングセンターへと移動した。
幸い、私にはクエストで稼いだまま手つかずなお金がたんまりある。
リタも今はお金を持っているというので、二人で思いっきりはしゃぎまくった。
そんな中で痛感したのは、今までの自分がいかにオシャレに関して無頓着だったか、だった。
「セリナちゃん、肌が白いからなぁ……このワンピースとかどう?」
「あらお客様、それ当店の人気商品なんですよ!プリーツが可愛いって評判で!」
「そうなんですか!セリナちゃん、ちょっと着てみてー!」
「え?あぁ、うん……」
店員さんと和気藹々と話すリタ、凄すぎる。っていうかプリーツって何?