逆ハーレムに巻き込まれました。
大人の色気は凶悪です




■4■



最初に目に入ったのは、白い天井とたまご色のカーテンだった。



(ここ、は……?)



ぼんやりする頭を押さえながら、私はゆっくりと起き上がる。


えーっと、今日も皆で登校して。遅刻ギリギリだから皆で走って。


――直後、脳裏に浮かんだのは『呪い』の魔法陣。



「ッ!」



それを思い出した瞬間、私の頭が割れるように痛んだ。


普段から魔法と同時に魔法陣を見る事ができる私の目。どうやら、今回はそれが災いしたらしい。


恐らく、魔法陣を見た瞬間に『呪い』の本質を理解してしまったため、そこに込められていた禍々しい魔力に当てられてしまったのだろう。


それに、私が『負』の魔力を吸えるのは血をもっている相手だけ。なので対処できなかったのかもしれない。


そもそも今回は当てられただけであって、回収しようとしたわけじゃないしね。




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