逆ハーレムに巻き込まれました。
「セリナ!大丈夫かー!?」
「セリナちゃーん!」
保健室のドアが物凄い勢いで開かれ、そこにクリュウとリタが現れた。
そして。
「心配したんだぞこの馬鹿!アホ!間抜け!だからいつも安易に魔法陣を見るなとあれほど言ったのに!」
「うわーんセリナちゃん良かったー!久しぶりの女子一人の教室はやっぱり淋しかったよー!!」
「ぐほぁッ!?」
その勢いのまま、二人揃って抱きついてきた。
「ちょ、痛い痛い!つーか重たいそしてうるさい!心配してたのは分かったからどいて!
っていうか先生が潰れちゃうからー!」
私は思わず叫びながら、寝起きの身体を無理矢理動かして二人を引きはがした。
その際繋がっている手も離そうとしたのだが、結局失敗した。
(っていうか、この大騒ぎで起きないってどういう事!?)
ガンツ先生の寝付きの良さに、感心を通り越していっそ呆れかえっていると、ふとクリュウの目線が私の右手に注がれる。
そして。