逆ハーレムに巻き込まれました。
「なんだテメェこのロリコン教師がセリナの手ぇ握るとかいい度胸してるじゃねぇかいいぜそんなに欲しいならくれてやるよ俺様の全力ブレスを一撃であの世へ行かせてやるから覚悟しやがれっつーかなんで手を握ってるんだよ俺様のセリナといつの間にどんな関係になったか正直に吐きやがれ寝てんじゃねぇよ叩き起こすぞ人間の分際でそもそも」
「うわぁぁああああクリュウやめて!ストップ!頼むから落ち着いてぇ!!」
クリュウ、突然のヤンデレ化。
細身の身体から放たれた身震いするほどの殺気に、私は慌てて先生の右手を振りほどいた。
ごめんね先生!でも私、いま貴方の生命の危機を救っただけなんです!決して先生を起こそうとしてるわけじゃないですからね!
っていうかクリュウ、まだ殺気丸出しにしてるのかよ!さっさと消してよ!リタが後ろでめっちゃ怯えてるじゃん!
慌てた私が、とりあえずクリュウを宥めようとしたその時
「……ぅ?」
「せ、先生!よかった、起きたんですね!」
「……マクレールこそ」
ガンツ先生はそう呟くと、ノロノロと上体を起こした。