逆ハーレムに巻き込まれました。




……っていうか、そうだよね。倒れたのは私であって先生ではないよね?


なのにどうして先生の心配をしてしまっているんだろう。いつの間にか立場が逆転しているんだが。


なんて考えていたら、



「……まぁいい。

マクレール、お前倒れた時のことを覚えているか?」



色々と考えるのを諦めたらしいガンツ先生が、確認を取ってきた。



「あ、ハイ。ちゃんと覚えてます」


「そうか。……なら単刀直入に聞くが、あの魔法陣を送りつけてきたヤツに心当たりはあるか」



そう問われ、私は思わず首を傾げた。


私個人に関して、という意味だったら心当たりなんて皆無だ。全くない。別に、人に恨まれるような一カ月は過ごしてなかったハズだから。


けれど、もし私個人の恨みではないとしたら……



「ちなみに言うと、エルルージュの机にも同じ紙が入っていたらしい。まぁ、彼女は魔法陣を見ても体調が悪くなるだけで済んだのだが」



その言葉に驚いて顔を上げると、リタが神妙な表情をして頷いていた。




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