ハダカの初恋
「どした?」
「べ、別にっ。何でもない」
ホントは靴ずれが出来て、さっきから痛みが増してきてる。
本音を言うとちょっと休憩したい。
でも、晴人にそんな弱音吐くのは嫌だったから、あたしは何でもないフリをしてごまかした。
いや、ごまかそうとしたんだ。
なのに。
「おい、オヤジ。喉が渇いた」
「……は?」
いきなりの晴人の発言に、目を丸くするあたしに
「だーから。俺は喉が渇いて今すぐジュース飲みてぇんだよ。