ハダカの初恋

あたしはおずおずと受け取ると、ストローを唇にはさんだ。


ちゅうぅぅ……っと吸うと、口の中に広がる懐かしい味。


冷たくて、甘くて。

おいしい……。


あたしが牛乳を飲んでいる間、晴人は隣で黙ってコーラを飲んでいた。


そんなあたしたちから少し離れたところで、大学生くらいのグループがテントを張っていた。


……キャンプかな。


ふと、あたしの脳裏になつかしい記憶がよみがえった。

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