ハルと見た青空
「セェーーーフ!!」

そう言って、ハルは教室に滑り込んできた。


「全然セーフじゃないしーw遅刻だよ、ち・こ・く!」

「ちぇー。見てろよ、明日こそ一番乗りに来てやるし」


余裕とした表情で、こちらを見据えてくる。


「そのセリフ、もう何回目だっけ~?」


小馬鹿にしたように、問いかける。

こんな朝のやりとりはいつものこと。

もう、朝の恒例行事といってもいいくらい毎日やってる。


私、松月美穂-matuduki miho-。

ハルと出会ったのは、高校の入学式の時だった。
< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop