ハルと見た青空
「松月、美穂です。」


「え、敬語はやめよ~よ美穂!」


いきなり、呼び捨てかよ。

そう思ったけど言わないでおこう。

やはり、ちゃらいなぁ・・。


「それで?そっちの名前は?」


わざとふてぶてしく聞く。

「俺は紫暮春隆!よろしくな、美穂。あと、俺ちゃらくないから!」

「え?嘘でしょ?ちゃらそうだし!」


だって、髪の毛茶髪に染めててちゃらそう・・

「俺は人懐こいだけだって!あ、この茶髪も自毛だし」


へ?自毛なんだ・・・

「えっと、勘違いしてごめん。私もよろしく・・」


「おう!」

そう言って、笑うハルを見て、私は不覚にもかっこいいと思った。

< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop