ー恋 愛ー
「ん?知り合いなの?」
そう言って首を傾げる璃奈。
可愛すぎる。
「いや…、全然知り合いじゃないんだけど、今日の生徒代表挨拶で見て、
綺麗なあまりに見惚れてたっていうか…」
なんか、言葉めちゃくちゃだ。
「ふふっ、何それ。
まぁ、巴香は美人だよね。
密かにファンもたくさんいるし。」
いや、密かじゃないか、
と付け足す。
ファンがいるとか…、どんだけ。
きっと璃奈にもいるんだろうなぁ…
「ん?璃奈、この子は?」
「同じクラスで仲良くなった恋塚ゆきちゃん!
一緒に帰っていい?」
「全然いいよ。
よろしく、ゆき。」
クールなんだけど、怖くない彼女に、余計見惚れた。
「え?聞いてる?」
「えっ?あっ!はい、聞いてます。」
私って、よくどっかに行っちゃうなぁ…
すると、巴香さんはふっと笑った。
「巴香で良いから。」
「あ、ゆきでいいです。」
「了解。
敬語じゃなくていいよ。」
璃奈と同じ事言われた…
なんか、2人とも優しいのかな…
「あれ?
ゆきじゃん。」