ー恋 愛ー
「ありがとう。
あ!もし良かったら一緒に帰らない?
新しく出来た友達とね、一緒に帰ろって言ってたの!」
「俺が混ざっていいの?」
「いいよいいよ!
皆優しいし。
いいかな?」
そう、皆の方に振り返る。
「もっちろん!
人数は多い方がいいし。ねっ?」
「そうだな。
男1人っていうのも寂しいし。」
「えっ?私がいるのに寂しいの?
酷いよ……。」
目をうるうるさせながら西山君に言う璃奈。
そんなところも可愛すぎる。
家に置いておきたい。
「えっ、ちょ、そんな事無いよ?
俺が好きなのは璃奈だもん。
璃奈がいればそれだけで幸せだよ?」
「叶多……………。
大好きよっ!」
うっわぁ…、アツアツ。
ていうか、西山君、男1人で寂しいとかいいながら、璃奈がいればそれでいいとか、完璧機嫌取ろうとしてるでしょ。
けどまぁ、本当に好き合ってるのは分かるけどね。
「はいはい、そこのアツアツカップル、
とりあえず黙ろうか。
5人で帰ろう?」
こんな時に、まともな答えを出してくれる巴香。
巴香がいなかったら、今でも2人のラブラブ劇場を見ていただろう。
対処が出来ないから。