ー恋 愛ー
はっとしたように璃奈が言う。
「心友とね、帰る約束してるんだ。
一緒に帰らない?」
「あれっ?
皆リムジンじゃないの?」
そう言うと、璃奈と西山君は笑った。
「皆が皆リムジンじゃ無いよ。」
「え?そうなの?」
「送り迎えはいるよ?
でもね、帰りは歩いて帰るの。
皆と帰りたいでしょ?」
なるほど。
「じゃあ…一緒に帰って良いかな?」
「もちろん!
じゃあ…行こっか!」
そう言って門まで行く。
「あっ、あの子だよ!」
指をさした先をみると、
「あっ!
あの子!!!」
確か神崎さん!
うそ…!
一緒に帰れるんだぁ…