一途な彼女と意地悪な彼
サンポ
今は夕方の5時くらいで、まだまだ明るい。
夏は7時近くまで明るいからね。
そんなことを考えながら、家に帰った。
出来るだけ祐介の事は考えないで。
「ただいまー」
「あ、お帰り。ねーちゃんどこいってたの?朝からいなかったけど」
この子は2つ下の弟、類【rui】。
あたしと結構仲がいい。と、みんなに言われる。
「あっ、祐介にぃとデートだろ?」
「…っな、な訳ないでょ」
最近は、何故かあたしと祐介が引っ付いてほしいみたいなことばかり言ってくるけど、そんなことあり得ないのに。
「焦れったいな…」
「なにか言った?」
自分の部屋まで来て、言う。
「別に何でも」
「そう?」
部屋に入って部屋着に着替える。