一途な彼女と意地悪な彼
コクハク!?
あの日から、祐介には一度も合わすに夏休みは過ぎていった。
そして……
ある放課後。
あたしは屋上に呼び出されていた。
そう。男の子に。
え、え、ちょっとこの状況についていけないあたし。
この状況で、このシチュエーションで、告白じゃない事ってあるのかな。
目の前で顔を真っ赤に染めて、困ってる男の子。
自惚れとかじゃないよね!?
「あ、あのっ!!」
「…はい!」
ちょっとビックリした。
相当緊張してるな。
「俺、ずっと前から合川さんの事好きでした。付き合ってもらえませんか…」
やっぱり…。
どうしよう。
いや、あたしは祐介のことが好きなんだから。
断らないとだよね。
嫌でも、祐介のことを諦めるのに、ちょうどいいかも…。
目の前の男の子は、身長は、175㎝くらいで、結構かっこいい感じの人。
モテそうだな。
って今はそんなこと関係なくて…。