俺様男子の束縛理論。
過去と今。
ガタガタッと椅子を引く音で気が付いた。
授業が終わったことに全く気がついていなかったんだ。
それでもなお私 高橋美紀は、
桜がひらひらと地面に落ちては踏まれていく様子を、ボーっと眺めていた。
あぁ。昔のことを思い出していた。
あれは確か小学生くらいのときだっけ?
初めて恋をして振り向いてほしくて・・・・
それでも気づいてすらもらえなくて、毎日お風呂で泣いていたっけ?
なんだか懐かしいな。
でもなんで高校生にもなって今更思い出していたんだろう?
まぁいいか。
それになんだか妙に眠い。
お昼のあとだからかな。
私は心地よい気だるさに身を任せて、
春の暖かい日差しに照らされながら眠ってしまった。
それが・・・どんな危険行為だったかもしらずに・・。