俺様男子の束縛理論。
一瞬、何を見せられたのかわからなかった。
でも状況を理解してくると一気に顔が赤くなるのがわかった。
「なっ・・・! なによこれ・・・!!///」
「ふはっ、お前すっげー顔あけぇよ!たこみてぇ!」
ケラケラと心底面白そうに笑うアイツ。
たこみたいと言われたことよりも写真のほうが気になって、赤く染まる頬も気にせず一気に捲し立てる。
「こんな・・・っ・・こんなのいつのまに撮ったの?!それ・・に・・なんかはだけて・・・・!」
後半は自分でもわかるくらいに声が小さかった。
あんな変態的な写真撮られて兵器でいられるやつの方がおかしいって!!
「んー・・?声がちっさくてよく聞こえねぇよ?」
・・・・わざとだ・・・・。
「・・・!・・・だ・・から・・・。」
焦り、耳まで赤くなってしまった私とは対照的にさらにニヤニヤと不快な笑を浮かべるアイツ。
悔しい・・・!
あんな奴・・・ぜった・・い・・・・・
「・・?」
また壮絶な眠気に襲われる。
最後にあいつが何か言っていたけれどその言葉も頭にとどかないまま。
ぽかぽかした陽気にまるで怒りを吸われるように。
私は、すぅ・・と深い深い眠りについてしまった。