先生の家政婦
人見知りなあたしはとりあえずほっとした。
千夏は人懐っこくてあたしにはもったいないなってくらいあたしのこと構ってくれる。
「それよりさ!あたし達の2組の担任カワイイけどさ、1組の担任めっちゃカッコよくない?!」
「1組・・・?男の先生だったよね?」
「うん!なんか早速人気みたいだよ!」
ほら、と千夏が指差す方向には1組があって教室には先生がいるみたいだった。
あ~確かにさっき体育館で見たかも。
かっこいい?
確かに若くてイケメン。
でもあたしにはよくわかんない・・・。
「麗奈ってさ、彼氏いるの?」
「何急に?いないけど・・・」
「えー!なんでなんで?!」
「なんでって・・・あまり興味がないっていうか・・・・・・あるっちゃあるけど、あたし人見知りじゃん?だからそういう人が見つかってからでいいかなって」
千夏は「わかってないな」と人差し指を左右に振った。
「ほら、私を見てて」
と言って1組のあの女子の群がる中に入っていった。