先生の家政婦


「好きです!」


告白か?とも思ったけどよく見ると、宏志?!



「好きなんです。ずっと、入学したときから、授業してる先生も生徒と一緒に遊んでる先生も好きなんです…」

「悪いけど、俺とお前は教師と生徒だ」

「わかってます」

「じゃなかったとしても俺はお前の気持ちには答えられない」

「じゃあ、最後にキスしてください…そしたら……諦めます」


宏志は彼女の頬に触れた。



……これ、みたらヤバイものなんじゃないかな。


振り返って帰ろうとしたとき、宏志と目が合った。



ヤバイ。




あたしは急いで走って逃げた。

なるべく足音をたてないように。



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